アナウンサーとしての心構えを聞いてみた!

2019.04.25

第4期若者議会

広報PRチームの理子です!


自分の言葉で視聴者に思いを伝えている仕事、アナウンサー。

思いを伝える仕事は広報でも大切なことです。

今回、メ~テレの鈴木しおりアナウンサーに相手に思いを伝える秘訣などをインタビューしてきました!

テレビでの印象通り、私の質問にとても優しく応えてくださり、楽しく充実した時間を過ごすことができました。


インタビューを通して、アナウンサーという職業についてはもちろんのこと、しおりさん自身のことについても深くお話が聞けて、貴重な経験ができました。


 

***一時期は教師を目指していたのに、何がきっかけでアナウンサーになろうと思ったのですか?


●アナウンサーを初めて意識したのは、中学1年生の時に「めざましテレビ」に出ていた小島奈津子アナウンサーを見た時です。彼女の明るさと笑顔にいつも元気をもらっていて、あこがれを抱き始めました。ですが、アナウンサーという職業は現実離れしているように感じてしまい、同じように人前で話をする教師という道を目指し始めたんです。この夢に向かって努力していく中、東京の大学に進学することによって、テレビ局が近くにあり、アナウンサーという職業がグッと近い存在に感じて、昔の思いが沸々と湧き上がってきて大学3年生の時に採用試験を受けることにしたんです。東京というところに一歩足を踏み出したことによって、新しい世界が見え、挑戦してみようと思ったんですね…。



***小さい頃から話すことは好きだったんですか?


●毎年のように学級委員をやるタイプでした。会議で決まったことをクラス内に伝えることが好きだったんです。


***アナウンサーになって一年目の頃の辛かった思い出は何ですか?


●戻りたくないです!(笑)アナウンサースクールに通ったことがなかったので、同期の子たちとは入社当時から差を感じてしまい不安でした。滑舌は悪いし、声も高くて細いし…でとても苦労しました。毎日3時間くらいのトレーニングを地道にやっていきましたね。その一方で、一年目には自分は人からどう評価されているんだろう、と改めて考えさせられました。当時プロデューサーから「笑い方が気に食わないんだよね。」と言われて、自分の行いが視聴者を不快にさせてしまっていることを知って、自分を客観的に見るようになりました。「アナウンサーとしての鈴木しおりがどうあるべきか」を考えるようになりましたね。本当に大変な時代でした…。


***アナウンサーとして求められることは何だと思いますか?


●ルックスが大事だと思われがちですけど、決してそうではなくて人から好かれるものを持っていることが大切だと思うんです。役者のように決められたことをやるのではなくて、自分の言葉で伝える仕事なので、その人が持つ雰囲気やキャラクターが好感を持ってもらえるものであることが求められるものだと思います!


 

***しおりさん自身が心がけていることは何ですか?


「笑顔」です。第一印象は笑顔が決め手と思うんです。挨拶でも笑顔がグッとその人の印象を明るくしてくれるんですよ。それに加えて「声」も大事だと思っています。大きな声は人に明るい印象を与えるんですよ。声は①張りがある、②明るい、③元気、④大きい、の4つがポイントでこれらはプラスの印象を与えます。普段から、表情と声には気を付けるようにしています。アナウンサーはカメラを通して言葉で視聴者に情報を伝えるので、その時に心がけていることは「これを伝えたい」という気持ちを持つことです!与えられた原稿をただ読んでいくだけでは相手に届きづらくなってしまいます。原稿はあくまでもメモの一つだと思って、相手に伝えよう、という気持ちが一番大切です。 また、テレビは幅広い世代の人が見てくださっているので、自分の祖父母に話すように、ゆっくりと大きな声で伝わりやすい言葉を選ぶこと心がけています。


 

***アナウンサー生活12年間で嬉しかったことは何ですか?


●たくさんあるんですけどねぇ…。最近、採用試験が行われた時に、私のように人に元気を与えられる人になりたい、とあこがれを抱いてくれて、アナウンサーを目指してくれた女の子がいたことが嬉しかったです。これまで、視聴者にしっかりと思いが届いているかが不安だったんですが、ちゃんと伝わっていることを知ることができてよかったなとも思ったんです。


ここで2人の委員が悩みについてアドバイスをいただきました。


***若者議会でもティーズで生放送PRがあったのですが、物事に対してあまり上手にコメントできませんでした。コメント力はどうすれば身につきますか?


●自分が話したことのない言葉は出てくることはありません。だから、テレビで話している言葉を真似て使ってみると言葉の引き出しが増えていくと思いますよ。


***滑舌の悪さに悩んでいるんですが、どうすれば治りますか?


●滑舌、つまり発音は口の形と舌の動きで決まるんです。楽器がおさえる位置で音が変わるように、形や動きを変えることで音が変わるから、一音一音、音の響き、口の形、舌の動きを意識することで変わってくるんですよ。トレーニングの一つとしてお勧めなのは、新聞の朗読をすること。これは、発音トレーニングになるだけでなく、ニュースを知ることができて、語彙力もついてと良いこと尽くめなのでやってみるといいと思います。



***アナウンサーとしての目標は何ですか?


●夕方の情報番組で中心的な存在としてやっていくことになり、番組の顔となれるように頑張ります。視聴者の方から信頼していただけるような存在になりたいと思います!


***アナウンサーとしてのご回答ありがとうございました。最後に、私たち若者へメッセージをお願いします。


●目標を明確にもってください。大きくても小さくても何でもいいです。一つ目標を掲げれば、その達成に向けて今何をしなければならないかが見え、行動につながっていきます。これを意識して、夢に向かって頑張っていってください!!


 


あっという間の一時間半でした。私が一番心に残ったのは、「顔と声の作り方」です。これから4月になり新生活がスタートします。新しい友達に出会います。しおりさんに教えてもらった4つのポイントをふまえた声と笑顔で明るく接していき、たくさんの友達を作りたいです。 また、普段は聞くことができない、アナウンサーの心構えを知ることができて、とても貴重な経験となりました。皆さんも周りに元気を与えられる存在になりましょう!                          

しおりさん、ありがとうございました!

 


~番外編「テレビの裏側に行ってみた」~ ●インタビュー後、しおりさんの案内でニューススタジオの見学をさせていただきました。私たちが普段見ている約30秒~1分のニュースには、何十人という人が関わり、何時間もかけてつくりあげていることを知りました。私たちが行った時には、放送5分前くらいまで編集の作業をしていて驚きました。ニュースの放送後には実際にスタジオに入らせていただき、アナウンサー気分を味わうことができました。テレビの向こう側の世界に入るというとても良い経験でした。