若者議会について本気出して考えてみた

2019.02.20

第4期若者議会

今、若者議会を「改革」しようという声があがっています。

そこでよく耳にするのは、「若者議会のことを市民の皆さんにもっと知ってもらう」という言葉です。

 

ここで皆さんにひとつ問いかけをします。

「知ってもらう」というけれど、何を「知ってもらう」のですか?

 

「良いこと」を知ってもらうのでしょうか?

教育にこんなに力を入れているよ、バスにも取り組んでいるよ、フェスだってやるよ、若者議会はこんなにがんばっているよ…

確かに大事です。自分たちががんばっていることを「知ってもらう」のは、とても大切なことだと思います。

 

でもそれだけでいいですか?僕はそう思いません。「全て」を知ってもらう必要があると思っています。

委員報酬を払っている、委員の交通費もある、会議の毎回の電気代だってあるし、資料の印刷にもお金はかかる…それに見合った成果をあげられているでしょうか?

もちろん、成果がないわけではありませんが、まだまだ成果が出ていない側面もあります。そこから、目を背けることはできません。

そうした「悪いこと」まで、さらけ出すことが必要だと思うのです。

 

そして、市民の方々から率直な意見をもらうことが大事だと思うのです。「教育なんてやってもしょうがない」「バスなんて誰も使わない」「フェスなんて誰も望んでいない」「若者議会などなくなってもいい」…耳をふさぎたくなるような意見だってあるでしょう。

でも、そういう意見を吸い上げる回路こそが、今の若者議会に求められているものではないでしょうか。

 

もう一度、最初の問いかけをします。

 

「知ってもらう」というけれど、何を「知ってもらう」のですか?

 

この問いに正面から向き合って考えることこそが、「改革」なんじゃないかなあ、と思います。

 

教育ブランディングチーム 野口貴大