【計画的偶発性理論】まずやってみる、のススメ!

2018.01.07

第3期若者議会
ブラッシュアップチーム

こんにちは! 第3期若者議会 市外委員の中川光です。

本日、平成3017日(日)は新城市の成人式が開催され、来週末13()14日(日)はセンター試験が開催され、人生の節目を迎える方も多いことと思います。

また新城市若者議会の委員の多くは高校生であるため、必然彼らとも進路の話をすることも多くなってきています。

 

 

私は今岡崎市役所に勤務していますが、約10年前の高校生の時には、将来この職業につきたいといった具体的なビジョンが思い描けず、自分が何をしたいのかわからないという状況でした。その状態は大学入学後も続き、結果的に大学3年生の冬まで悩み抜くこととなりました。

当時は将来のビジョンが描けない不安に加え、「将来のあるべき自分の状況を想定し、そこにたどり着くために着実にキャリアを形成していくべき」なのに、そうできていない自分への苛立ちを感じていたように思います。

しかしながら、そういったキャリア観に囚われる必要はないのではないかという、『計画的偶発性理論』をご紹介します。

直接的には、若者議会の活動とは関係ありませんが、自分がまだ何をしたいのかわからないという方は、こういう考え方もあるのだと思っていただければ幸いです。

もちろん、自分のやりたいことが明確になっている方は、その実現に向けて突き進んでいただきたければと思います。

 

 

『計画的偶発性理論』は、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ博士が1999年に提唱したもので、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」と考えます。

中高生のころに将来のキャリアを設定し、そこに向けて一心不乱に突き進んでいく人はまれであり、多くの人は偶発的な出来事により、中高生のころには思っていなかった職業につくことになる。そうであるならば、あらかじめキャリア設計をするのではなく、自分の興味・関心に素直になり、積極的に行動することにより偶発的な出来事に巡り合えるようにしていくべきではないかということです。つまりは、楽しそうだと思うことを、まずやってみることが大切なのだと思っています。

スタンボルツ教授は、そのための行動指針として次の5つを挙げています。

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(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと


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(引用元:ジョン・D・クランボルツ, A.S.レヴィン著,花田光世訳, 大木紀子訳, 宮地夕紀子訳(2005,『その幸運は偶然ではないんです!』,ダイヤモンド社.

 

3期新城市若者議会もこの3月末で終了し、4月からは第4期若者議会がスタートします。もし若者議会に関心がありながら、参加するかどうか迷っているは、若者議会に参加するという偶発的な出来事が、人生に思わぬ影響をもたらすことを期待して、思い切って参加してみるとことをオススメします!